SEO再強化ステップ2:
モバイルファーストは神の意志

グーグルの意志は神の意志。では、グーグルの合否判定基準は何か。 それは、あたりまえなユーザー保護にあります。 検索そのものの使い勝手に加え、セキュリティ(安全性)とスピード(ページ表示速度)にぐんぐん厳しくなってきました。

photo credit: edowoo Google via photopin (license)

AMP化を遅らせる理由はない

ステップ1に引き続き、
Googleウェブマスター向け公式ブログから、
グーグル先生の公式見解を引用しながら話を進めます。
モバイルでのウェブの閲覧は依然としてとても遅く、ユーザーは速くページを読み込めないというだけで閲覧を諦めてしまうという事実は信じがたいものがあります。私たち、そして多くのウェブ業界の人間にとって、何かしらの変化が必要であることは明らかでした。これこそ、私たちがモバイル ウェブの体験を改善するために Accelerated Mobile Pages というオープンソース プロジェクトを主導してきた理由です。2016年8月3日水曜日

グーグル先生が、
ページ読み込み速度について、
いらだっているムードが感じ取れますね。
そしてこれ──
最近では、Google 検索を使用しているほとんどのユーザーは、モバイル端末から検索を行うようになりました。しかし依然として、Google のランキング システムは、主にデスクトップ版のコンテンツを用いてユーザーとの関連性を評価しています。この方法では、モバイル版のページのコンテンツがデスクトップ版のページのそれよりも少ないケースにおいて、問題が発生します。なぜなら、モバイル検索ユーザーが実際に見ているページを Google のアルゴリズムは評価していないからです。 そこでユーザーにとってさらに価値ある検索結果を提供するために、Google ではモバイル ファーストのインデックス登録に向けた実験を開始しています。2016年11月5日土曜日

スマホで検索しているユーザーのほうが圧倒的に増えてきている、
ということは、
グーグルの検索利用シーンはスマホが圧倒的に優先ってことなんだけど、
スマホはPCに比べて通信速度が遅いんだぞ、
と。
なのに、
動作の遅いサーバ使って、
ごてごて容量のデカいページ作ってんじゃねぇぞ
って感じなんです。
数年前にモバイルフレンドリーっていう潮流が出てきて、
遅まきながらわたしも、
レスポンシブについてだいぶ勉強させてもらった。
あのころモバイルフレンドリーだったのが、
こんどは、
モバイルファースト

ていう表現に変わりました。
たまたまこの日のブログは、
インデックス登録についての見解ですけど、
モバイルファーストという方向性は、
あらゆる面で絶対のベクトルであると解釈したほうがいいです。
しかるべき猶予期間を設け、
あるべき姿をサジェストしてから、
それでもついてこれない者に対しては容赦なく鉄槌をくだすのがグーグル神。
AMP推進についても、
グーグル神のなみなみならぬ意志が感じられます。
安いサーバに無料のWordPress積んで、
のろのろスクリプト動かして、
装飾まみれで広告まみれの危なっかしいページつくって、
ユーザーに不利益を及ぼそうとしている。
だったらグーグルみずからが、
自分のサーバに安全なコンテンツだけを丸ごとキャッシュしちまって、
他のデバイスに依存せず、
みずからの底なしリソースで顧客に最速でコンテンツを届けるぞ、と。
です。
要するに究極の囲い込み戦略であるわけなんですけども、
これは囲い込まれてしまうしかないです。
AMP化(AMPlify)については、
情報が少ないとかデザインが壊れるとか、
プラグイン入れたらハングしたとかいう理由で、
制作サイドにまだまだ否定的な様子見的な空気が強いのですが、
だからといってグーグル先生はプロジェクトを止めたりしませんから、
どうせいつかそうなることが確定している未来なら、
いまからやっておくことです。

コンテンツ制作上の指針

モバイルフレンドリーがさらに強い調子の言いまわしに変わり、
モバイルファーストになった。
検索エンジンに優先してインデックスされるからという単純な側面だけでなく、
デザイン面はもちろん、
コンテンツ構成のあらゆる面で、
これから考慮しないといけない中心コンセプトです。
パソコン寄りのコンテンツから、
スマホ寄りのコンテンツへ、
具体的に何が変わるのか?
大きなちがいは主に4つ──
  • 画面が小さくタテに長い
  • 通信速度が遅い
  • 屋外使用の頻度が高い
  • 調べ物にかける時間がますます短い

──以上のことを考慮すれば答が出ます。
検索の目的物が写真やデザインそのものである場合を除けば、
実は写真なんてほとんど意味ないことは明白ですよね。
なんとなくそこに画像がないと、
レイアウトに締まりがないから置いとこうという程度の、
雰囲気だけのもの。
本筋からいうと邪魔なだけですから、
外せるもんなら外してしまうほうがいいですね。
文字が小さいのは読みづらくてダメ。
太陽光の下でとか、
暗がりとか、
屋外使用と想定すると、
良好なコンディションでふつうに読める文字サイズよりも大きめにしとくほうがいい。
タテにながーいページは許容されます。
スクロールはまったく苦になりませんから、
それよりもいちいちタップして次のページをめくるほうがよっぽど印象悪い。
てことはつまり、
1ページあたりの文字量がどんなに多くても、
ページ分割したほうがいい理由にならないとわかります。
SEOで有利だから長いページは分けたほうがいい
なんて、
そもそも目線が顧客本位になってないからグーグル先生に嫌われる。
長いページは表示速度が遅くなるから‥‥
って、
だからAMP化するわけですし。
テーマが同一ならページを分ける意味はなく、
逆に、
複数のテーマがまぜこぜになるくらいなら、
文章が短くてもページを分けて主題をハッキリさせるべし。
グーグル先生は、
ものすごーく善でY理論なんです。
善でY理論の発想を積み上げていれば、
長期的に見れば必ずシンクロしてきます。

サイドバーに意味をもたせるな

モバイルファーストなウェブ制作で、
従来型とめちゃめちゃ変わってくるところがあります。
サイドバーの使い方ですね。
PCの画面はヨコに長いが、
スマホの画面はタテに長い。
ひとつのソースに二役させて、
伸び縮みさせたりまわりこませたりして、
そのちがいを吸収してきたのがリキッドデザインを含むレスポンシブ。
それでもやっぱり主役はPCでした。
おすすめ記事へのリンクやら、
プロフィールへのリンクやらメニューやら、
けっこう大事な情報を、
サイドバーに置いてました。
現在主流のレスポンシブでは、
3列カラムにしろ2列にしろ、
サイドバーに載せられた情報は、
スマホで見るとメイン文章の下にまわりこみます。
アコーディオンで折りたたまれてしまうパターンも多い。
ほとんどすべてのページで、
フッター上部がごてごてして締まりがよくありません。
モバイルファーストでは、
スマホが圧倒的大多数という前提に立ちますから、
サイドバーなんてはじめからないんだという感覚です。
ためしにサイドバーのないページを作ってみて、
パソコン画面で見てみたら、
ずいぶん両脇がスカスカで寂しい感じになります。
でもこれでいいんです。
中央に一本だけカラムがあって、
そこに肝心な情報を集約するタイプのデザインが、
これから主流になってくるはずです。
全面ワイドにどかーんと広がるペライチ的なデザインも、
インパクトあるのでけっこうです。
サイドバーはただの賑やかしとして、
伝えたい情報はそこに置かない。
わたしの好みは、
A4のコピー用紙をタテに並べたようなデザインですね。
印刷したときにも見た目が崩れないようにしたいという、
なかなかマニアックな意図があるからですが、
断然マイナーですからスルーしていただいてけっこうです。

スピード改善策とモバイルファースト

ページ表示速度が検索順位に及ぼす影響については、
>何秒以内に表示できないと減点
みたいな、
具体的な指標があるわけではなく、
むしろ間接要因のほうが多いくらいですから微妙です。
なかなかページが開かないと、
待っているうちに他のサイトへ移ってしまうってことはよくありますよね。
次のページを開くのがめんどくさくて、
1ページだけで閉じてしまったり。
そうすると、
平均ページ滞在時間が短くなって、
離脱率が上がりますから、
グーグルが独自に管理しているスコアが下がります。
グーグルの検索ロボットであるgooglebotくんは、
次から次へと世界中のウェブサイトの情報を集めてまわっていますが、
ユーザーからの支持率が高いサイトなら、
ボリュームが多くてもそれ相応にたっぷり時間をかけてくれますし、
しょっちゅう様子見に立ち寄ってくれます。
貧弱なサイトには、
めったに来ないし1回あたりの調査時間も短い。
>まいどごぶさたしてますけど、
>お元気ですか~っ?

って
声かけられてなかなか返事しないと、
そのままどっか行っちゃうだけです。
だから、
はっきりした比較資料がなくても、
ページの速度がSEOに影響しないわけがないじゃないか

考えたほうがいいです。
サイトのスピードを測定するツールはいくらでもありますが、
ここはやはりグーグル先生自身が提供しているツールを使って、
最低限の対策を打っておきましょう。

──まずは、
われわれが毎夜かじりつきでにらめっこしてるアナリティクスですね。
アナリティクスのレポートメニューから「行動」を選んで、
さらに「サイトの速度」を選ぶと、
そこからいろいろ読み込み時間やらサーバの応答時間やらを調べることができて、
ページ別の対策をグーグル先生が提案してくれます。
そこの提案のところは、
けっきょくPageSpeed Insight(ページスピードインサイツ)にリンクしてますので、
わざわざ自分でページごとのURLを打ちこむ手間もありません。
ここでちょっと強調しときたいのは、
PageSpeed Insightでは、
モバイルとパソコンで別々に採点されるという点。
で、
パソコンのほうはけっこう合格点が取れるのに、
モバイルではバッサリ斬られて不合格になるという現実。
モバイルフレンドリー合格のページでも15~20点くらい開くのがザラで、
非レスポンシブだと30点以上の差がつきます。

そしてさらに、
Test My Siteが2017年7月に新たに提供開始されたこと。

これは、
モバイルでのサイト読み込み速度に特化してまして、
トップページにいきなり
>多くのサイトで、訪問者の半数がページの読み込み中に離脱しています。

キツーい啓蒙がひとこと表示されます。
つまり、
グーグル先生の意図を単刀直入に関西弁に翻訳すると、
>いまさらパソコンなんかどうでもええから、
>とにかくモバイル向けのスピードをさっさと改善せえや!

なんです。
ま、
グーグル先生はこんなお下品な言葉づかいはされませんけど、
モバイルファーストに向けての意欲がにじみでてる感じ、
敏感に汲み取らなければなりません。
具体的な指示としては、
レンダリングをブロックするJavaScriptを解除しろとか、
ブラウザのキャッシュを活用しろとかCSSを縮小しろとか、
意味のわからないものもあるんですが、
ゼッタイやったほうがいいのは画像サイズの調節です。
それなら誰でもいますぐ簡単にできますし、
やっとかないと減点幅が大きいので。

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