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パソコンを日常的に使うようになって、ペンを握って文章を書くことがなくなりました。 そうなるとやはり、いざというときに漢字が出てこないものです。 が、これとは別の次元で、教育システムのせいなのかどうなのか、最近の若い人の国語力が著しく低下しているのだとか。 たしかに、漢字が読めなかったり、四字熟語や諺の意味を知らない若者が目につきます。 こうした国語力の低下を是認しているわけでは決してありませんが、当社では「ひらがなのやわらかさ」を重視した文字づかいを推奨しています。 やさしい日本語

やさしい日本語表記ガイドライン

当社では、
ウェブページ上の記述について、
社内のガイドラインとして、
以下のような日本語表記を推奨します。
目的は読みやすさを向上させること。
どういう文字表記が、
読み手にとってわかりやすいか、
どちらがより親切か、
そういう視点でいまなお試行錯誤を続けているガイドラインです。
大まかな方向として、
漢字よりもひらがなを多めに使うこと
を推奨しています。
特に、
漢字の連続をなるべく減らそうという意図があります。
数値の表記など、
ペーパーでは半角のほうが好ましい記述であっても、
ウェブでは全角を使うことが推奨されることもあります。
また、
カジュアルな内容を伝えるブログ風のページでは、
改行を意図的に増やすだとか、
句読点の位置で改行するとか、
空白行を増やして文字がびっしり詰まった形にならないようにするなど、
独特なアプローチも含まれます。
なにかと賛否はあるでしょうが、
参考にしていただければ幸いです。
▼強く推奨する文字づかいの例
有難う ありがとう
御座います ございます
出来る できる
頂きます いただきます
下さい ください
わたし
明日 あした
違う ちがう
致します いたします
全部 ぜんぶ
結局 けっきょく
色々 いろいろ
お客様 お客さま
頑張る がんばる
昨日 きのう
皆様 みなさま
仕組み しくみ
居る いる
一言 ひとこと
繰り返す くりかえす
こと
従って したがって
一番 いちばん
今まで いままで
仕方 しかた
一応 いちおう
その通り そのとおり
片付ける かたづける
一切 いっさい
早速 さっそく
では実際に、
上記の文字づかいを使って、
文章を書き換えてみます。
【原文】
私は明日午後渋谷駅で早速山田君に会い、
全部打ち明けて一番納得できる解決策を探すつもりだ。
お客様も彼の言う事は一応理解出来るだろうが、
結局状況は一切好転しないだろう。

  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
【書き換え例】
わたしはあした、午後、渋谷駅でさっそく山田くんに会い、
ぜんぶ打ち明けて、いちばん納得できる解決策を探すつもりだ。
お客さまも彼の言うことはいちおう理解できるだろうが、
けっきょく状況は、いっさい好転しないだろう。

──いかがでしょうか。
特に、
なるべく漢字の連続を回避したいという意図、
伝わってますでしょうか。
>なぜ?
とはきかないでください。
そういうテイストなんですとしか答えられません。
たいした根拠はないんです。
くれぐれもこれは、
当社ならこういうふうに置き換えますよっていう例であって、
人によって会社によってTPOによって、
いろんなセンスがあるでしょうから、
いいとかよくないとか、
こうでなければならないとかいう話ではなく、
ことばのちから
に対する意識だけは高めましょうねっていう意味ですので、
そこんとこよろしく。
▼まあまあ推奨する文字づかいの例
友達 友だち
貴方 あなた
面白い おもしろい
我が わが
無い ない
大人 おとな
なお
とき
私達 わたしたち
お勧め おすすめ
只今 ただいま
お詫び おわび
及び および
余り あまり
全て すべて
伴って ともなって
一度 いちど
WEB ウェブ
この頃 このごろ
本当 ほんとう
普段 ふだん
全く まったく
いや
気付く 気づく
沢山 たくさん
多分 たぶん
一人 ひとり
分かる わかる
難しい むずかしい
過ぎる すぎる
▼迷いつつも文脈にもよっては推奨する文字づかいの例
今日 きょう
程度 ていど
是非 ぜひ
だれ
可愛い かわいい
ウソ
久々 ひさびさ
一方 いっぽう
落ち着く 落ちつく
伴って ともなって
初めて はじめて
今朝 けさ
可哀想 かわいそう
ヤツ
辛い つらい
初めて はじめて
完璧 完ぺき
比べる くらべる
はい、
ではもうひとつ、
文章を書き換えてみましょう。
【原文】
今朝顔を合わせた時気付けば良かったですね。
普段大人しい貴方があれ程嫌がるからには、
誰にも言えない理由があったんでしょうね。
あの時私達がもう少し頑張るべきでした。
でも今負けたら全てが無駄になりますから、
明日是非一度清に会って頂けませんか。

  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
【書き換え例】
けさ、顔を合わせたとき気づけばよかったですね。
ふだんおとなしいあなたがあれほどいやがるからには、
だれにも言えない理由があったんでしょうね。
あのときわたしたちが、
もう少しがんばるべきでした。
でも、いま負けたら、
すべてがムダになりますから、
あした、ぜひいちど清に会っていただけませんか。

──なんだか変なメッセージですけど、
この際、意味はどうでもよろしいのです。
ま、こんな感じで、
声に出して読んだら同じ文章でも、
画面から受ける印象はずいぶんちがうということをお伝えしたいわけなんです。
▼いささか説明が必要な文字づかい
‥‥ 「あっちのほう」のように「ほう」と読むときはひらがな。「あなた方」のように「かた」と読むときは漢字。
‥‥ 「ごはんおかわり3杯め」「3回めの経験」といように数えるときはひらがな。ただし「六代目の親方」のような場合は風格を損ねないために漢字。
‥‥ 「なんだろう」「なんでもない」のように「なん」と読むときはひらがな。 「何ひとつない」「何しに来た?」のように「なに」と読む場合は漢字とひらがなを雰囲気で使い分け。どちらでもよい。
‥‥ 「3年後」のように「ご」と読むときは漢字。 「のち」や「うしろ」「あと」と読むときには、ひらがな書きとする。
‥‥ 「まえ」と読むときには、ひらがな書きにすることが多い。 「後」を「うしろ」や「あと」と読むときはひらがな書きとするため、それとセットで考えることにしている。 たとえば「3年まえ」や「ずっとまえに」「まえに置く」など。 ただし「3年前」と書くほうが自然ならそれでいい。「3年後」と対になるので。
▼こだわりすぎかもしれないがこだわる文字づかい
言う ‥‥ 「富士山という山」「過去最悪といっても過言ではない」「カリスマといわれている男」 「売上が下がったといった事例」「そういった話は聞かない」「そういえばあいつどこ行った?」「いちがいにはいえない」のように、 特定のだれかが実際に声に出してしゃべったのではない場合はひらがな。 「キミにひとこと言っておく」「この際だからはっきり言うが」の場合は漢字。
持つ ‥‥ 「自信をもつ」「責任をもつ」のように、実際に手を使って、物理的にというか、動作として持っているのではないときはひらがな。 「コップを持つ」「かばんを持つ」なら漢字。
思う ‥‥ 自我が頭の中で起こしていることに近く、「思考」寄りな場合には「思い」と書き、 本人の自覚が低く、心の中に起こってくるもので、「想念」とか「観念」寄りな場合に「想い」と書く。 ひらがなでは書かない。
作る ‥‥ 「壮大な都市計画をつくる」「夢の橋をつくる」「あなただけの個性をつくる」など、 「作る」と「創る」と「造る」のうち、どれが正しいとも当てはまるともいえないときなど、ひらがなで書くほうが味が出ることもあるので、 意識的に使い分けたい。
聞く ‥‥ ものを尋ねるという意味のときは「聞く」を使わない。漢字を使うとしたら「訊く」なのかもしれないが、ひらがなを推奨。 音楽を鑑賞するニュアンスや、人の話にじっくり耳を傾けている状況をあらわすには「聴く」を使う。 ちなみに、意味はちがうが「気がきく」「気が利く」は、ひらがなでも漢字でもどっちでもいい。

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