気持ち悪いぞ!NHK受信料

しみったれたことを言うのは好きではないけど、なんやろうね、NHKのこれだけは。どうせ払うなら気持ちよく払いたいけど、金額の問題じゃないようで。 意味がすっきりせんから気持ち悪い。それがついに最高裁で争われて判決が出たわけ。


払いたくない人は払わなくてもいい?

たかが月1,260円のことなんですけどもね、
チリツモってやつでしてね。
何年も払ってない人にとっては、
ちょっと気になるニュースやったんちゃいますか。
2017年12月6日、
NHKの受信契約義務について初めて最高裁判決が示された。
合憲か違憲か、
興味深い判決だったというんですけども、
いったい何が憲法に違反してたかもしれなかったんでしょうか?
NHKって、
わたしは別に好きでも嫌いでもないですけど、
嫌いな人にとってはイヤな放送局にちがいないわけで、
>なんであいつらにカネ払わなあかんねん!

憤慨している人も多いにちがいない。
今回の裁判、
ネット上でもいろいろな議論があるようですけど、
どちらかっつーと被告の男性を応援している人のほうが多かったはず。
なんせ感じ悪いんですよ。
ナニがどうっていうことになるとうまく説明できないんですけども、
NHKの受信料の徴収方式がどうも気に入らない。
──ま、
そういう気持ち的なうやむやが少しでも晴れるなら、
最高裁判決の判決骨子にも少しは耳を傾けようか。

原告と被告、それぞれの言い分

原告は日本放送協会(=NHK)
フジテレビやら日本テレビなど、
番組のあいだにコマーシャル(CM)を流すテレビ局を「民放」というのに対して、
NHKは「公共放送」
視聴率が高いから儲かるとかそういうことではなしに、
何から事業収入を得ているかというと、
「受信料」が約95%を占めてます。
2016年度決算をベースに、もうちょい具体的にいうと、
民間企業の売上高に当たる事業収入は7073億円
このうち受信料が6769億円
それがどんだけの数字かって、わかりづらいんですけども、
民放キー局でいちばんがんばってるフジが売上6539億円なんで、
やっぱりさすが天下のNHK、
いちばんお金(=力)もってるわけです。
その天下のNHKを相手に、
>おまえらの偏向報道が気に入らんから契約なんてしない!
>カネも払わん!


ゴネたおっさんがいてるわけなんですね。
そういう趣旨だったんですねーっ
って、
知ってましたか?
>えーっ、
>受信料なんてみんな払ってないじゃーん!
>なんでオレっちだけそんなん払わないといけないんだよーっ!
>取るなら不公平にならないように、
>ぜんぶの家からきちんと徴収しろよーっ!

って、
そんな話じゃないんだ。
(そういう話のほうがよかったかも。)
契約の自由っていうのは憲法で保障されてるので、
いくら公共放送とはいえ、
無理やり契約を義務づけて押しつけるのはおかしいじゃないの
っていうわけ。
いっぽうNHKの言い分は、
豊かな番組をつくって放送するためには、
放送法で定められている受信料制度が不可欠だっつーわけ。
別に、
番組つくってくれって頼んだ覚えもないけどさ。
公共放送の社会的使命を考えると、
番組を見る見ない、テレビのあるなしにかかわらず、
消費税みたいにして公平性を広げる方法で集めたらいいじゃないですか。
ところが名目が「受信料」なもんだから話がややこしい。
そうすると受信機(テレビ)持ってない人からはやっぱり取れないわけなので、
NHKもいちいち家に上がりこんでテレビの捜索するわけにもいかず、
払いたくなきゃどうにかこうにか払わないまま逃げ延びられるってことになる。
現に、
1円も払わないまま逃げ延びている人がいっぱいいる。
>払ってない人がいっぱいいるのに、
>なんで自分は払わないといけないのか!


ていうところに、
まさに、NHKの気持ち悪さがあるんです。

それでも払わなければどうなるか?

もうどうしてもNHKにカネ払いたくない人は、
すでにいろいろ調べてご存じでしょうが、
もしあなたがNHKとすでに契約してしまっているとしたら、
なかなかコトはやっかいです。
この裁判の結果とも関係ありません。
いちど取り交わしたNHKとの契約を、
解除するのはなかなかたいへん。
契約したってことは、
払いますっていう約束をしてしまったと同じだから、
それなのにいまさら払いたくないっていっても理屈が通らないわけなんです。
ご愁傷さま。
通らない理屈を無理に通して、
受信料の未払い(滞納)を続けた場合、
その消滅時効は5年。
逃げて、逃げて、ひたすら逃げて、
やっぱり逃げ切れなかったとしても5年分まとめて請求されたほうがマシっていうなら、
とにかく払わないことにしてもいいかもしれませんけども、
約束不履行はオススメできませんね、
もちろん。
だから払いなさい。
しかしまだ契約してない人、
テレビの受信機を置いてないなら、
ほんとうに契約しなくていいです。
ま、
そこが抜け道になっているからこそ気持ちが悪いんですけども、
今回の裁判で最高裁が「合憲」という判断を下したのは、
テレビがあればNHKと契約を結ぶ義務があるとした放送法の規定。
ずるい人ならテレビ持ってたって
>おらあテレビねぇだ!

言い張るでしょうからねぇ。
集金が来たら
>わたし、
>この家の者ではないので。

みたいに返事して、
知らぬ存ぜぬを貫くとか。
ウソをつきたくない人は、
ずーっと留守がちなことにして、
NHK集金係が家に来てることを知らないままにしておくとか。
宅配便のおにいさん以外の人がピンポン鳴らしても一切返事しないとか。
NHKはこういう相手に対しては、
「義務」をごまかしているという証拠を、
いちいち集めて裁判を起こさないとお金を取ることができません。
そんなことやってられませんから、
けっきょくいままでと何も変わらん。
というのも最高裁判決では、
受信契約が成立するのは、
>裁判で契約の承諾を命じる判決が確定すれば成立する
としていて、
NHK側の
>契約を申し込んだ時点で自動的に成立
っていう主張を退けた。
つまり‥‥
>NHKなんかと契約したくない!
と、
あなたが腹を決めれば、
裁判を起こされて敗訴するまでは契約しなくても済むわけ。
だから現実問題としては、
払いたくない人は払わないまま、
のらくら逃げおおせるでしょう。
そんなわけで、
最高裁まで争ったわりには、
ぜーんぜんスッキリしない状態がまだまだ何年も続きそうというわけなんです。
──なんか、
つまらないオチでしたね。