補助金は1回もらったら病みつきだ

バラマキ批判はさておき、補助金は、国家運営の舵を取るリーダーが国の行き先を指し示す道しるべ。 お金の意味するところ、すなわち国策を汲み取り、それに沿った事業戦略を立てていくことは、会社が外部環境に適応する近道です。


もらえる会社は何がちがう?

いいですね、
補助金。
ホ、ジョ、キン
この言葉の響き、
すばらしいです。
いやらしいようですけど、
ありがたいときはほんまにありがたい。
人によっては、
命の水の味がするらしいですな。
いや、
わたしもね、
額は微々たるもんですけども、
ちょっとだけその美味しい水をね、
舐めてみたことはあります。
実にあまくておいしいもんですね、
まちがいなく。
なので今回は、
そもそも補助金ってナニよ?
とか、
助成金とナニがちがうのよ?
っていうようなむずかしい話はヌキにして、
どうやったらもらえるのっていう話、
それ、
教えてしまいましょうかね。
ま、
わたしも創業してまもないころは、
補助金なんぞには縁もゆかりもなく、
なんでガッポリガポガポもらえる会社と、
1円ももらえない会社があるのかわかりませんでしたけどもね。
さっすがに20年もやっとると、
コツっていうようなもんがわかってきますからね。

国策にかなっているか

いちばん大切なポイントを、
ひとことに凝縮するとここですよ、
ここ。
あなたの会社がやろうとしている事業が、
国策に適うかどうかという点。
そもそもなんで補助金っていう性質のお金が、
国民の血税からなる予算からバラまかれ‥‥あ、いや失礼、
予算から割り当てられてるかってことを考えてみたらわかりやすいですよね。
政治家か官僚か、
主にこのどっちかですけども、
国を進むべき方向を決めて、
そっちに向かうべく運営している人たちがいるわけです。
日本丸っていう船を、
ある方向へ進めたいんで、
その流れに協力して乗ってくれるなら、
おいしいエサをあげますよーっていうこと。
あまり良い表現ではないですが、
補助金って一種のエサなんです。
言うこときかないなら自力でお好きにどうぞ
って、
そりゃそうですわな。
あなたがお国の大将だってそうするでしょ。
好むと好まざるとにかかわらず、
われわれは日本丸に乗船してしまっている。
与党のやってることが気に入らないからって、
年がら年中ブーブー批判ばっかりしてるっていうのはいかにも狭量。
選挙で負けたんならいさぎよく、
次の選挙まではおとなしく与党の決めることに従ったほうが賢明です。
いま、日本丸は、
どっちに進みたがっているのかなってことを考える。
「働き方改革」って近ごろテレビでよく聞くぞ、
ってことなら、
もしかして労働時間が短くなるような取り組みをしたら補助金くれるのかな?
って考える。
AIとかIoTっていう言葉、
意味はよくわからなくっても、
日本は他の国とそういう技術で競争してて負けたら困るんだよなってことはわかる。
そうするともしかして、
AIとかIoTを活用するような事業計画を立てたら補助金くれるってことか?
っていうふうに考えていく。

儲かってない会社は補助金もらえないの?

補助金の手続きをやってくれる窓口は国だけじゃなく、
県であったり市であったり商工会議所であったり、
行政の委託を受けた外郭団体であったりしますけど、
どの階層であってもすべて法律にのっとってお金が動いてますし、
意思決定は上にならえですから、
ここではひとまとめに「国」といいます。
で、
補助金もらえないタイプの会社が犯している典型的な、
大きな勘ちがいがあります。
>ウチみたいなつまらん会社に
>国が補助金くれたりするかいな

っていうような、
自己卑下まじりのスネた気分。
これ、
ちがいますから。
国は案外みなさんに、
補助金をもらってほしがっている

考えたほうが正解です。
せっかく補助金という制度があるんだから、
これを活用して、
国の思惑どおりの方向へ成長して、
いい会社になって地域貢献してくださいー、
雇用創出してくださいー、
いっぱい税金納めてくださいー、
あわよくば天下りの受け皿にもなってくださいー、
次の選挙もよろしくー、
そのための補助金ならなんぼでも出しますわー、
って感じ。
これが国の意図。
しかし皮肉なことに、
儲かってないビンボー会社ほど、
補助金ゲットできないという傾向はあります。
法人税ってもんを払ってませんから、
国から見たらありがたみの薄い存在なわけで。
たとえいくら借金が大きかろうと赤字だろうと、
税金未納でなければ権利はあるはずなのですが、
悲しいかな、
補助金のしくみとして、
事業計画どおりのお金をまずは使って、
まちがいなく実行しましたというエビデンス(証拠)として、
領収証等を添えて完了書類を提出し、
補助金がもらえるのはそれが検収されてから後ということになります。
つまり、
手持ちのお金を実際に使ってから、
あとでその何割かが戻ってくるという順序になるわけです。
なので、
そもそも資金繰りの苦しい会社だと、
お金をいっぱい使う事業計画がそもそも立てられないわけで。
いっぱいもらえない。
>補助金って、
>アタシたちみたいに弱小でつぶれそうな会社を救済するもんじゃないの?
>それなのにお金がある会社しかもらえないなんて、
>おかしくないの?

って、
わたしにキレかけた女性社長がいましたが、
震災で深刻な被害を受けたとかいうような、
納税者がすんなり納得できる事情でもないかぎり、
弱小会社を救済する目的で出される補助金などありません。

面倒な手続きをスッ飛ばす方法

国策に沿う意識で経営していると──
>来年度予算では○○○な補助金制度が創設される予定でして、
>一次募集は5月ごろにありますから。
>△△△な事業計画を作成しておいてもらえれば

‥‥
みたいなオイシイ情報が、
ちゃんと前もって耳に入ります。
タテマエとしては絶対に公平なはずの補助金制度なんですけど、
国もやっぱりね、
いかがわしい会社にみすみす補助金を渡すような、
あぶない税金の無駄づかいをするわけにいきませんから、
それとなく相手を選んでいるわけなんです。
補助金対象となる事業計画の募集が始まったなと思ったら、
ほんの数週間で終了してしまうことがあります。
出来レースってやつですね。
もらえないと思いこんでいる社長の耳には、
なんの情報も入りませんから、
まったく気づかないうちに過ぎていく。
オイシイ情報を逃さないための心得として、
ひとつはっきりいえるのは、
日ごろから士業のセンセイ方とは仲良くつきあっとけってことですね。
税理士、社会保険労務士、中小企業診断士‥‥っていうセンセイ方は、
国から免許をもらってお仕事してる人たちですから、
当然、
いち早く情報が入るし、
国の意図を汲むことに長けています。
計画立案から申請書類作成までの面倒な手続きを手伝ってもらって、
めでたく補助金がもらえたら、
その15~20%がセンセイに対する謝礼となります。
メインの収入源が補助金申請支援だというセンセイもおられますし、
あまり積極的ではないセンセイもいらっしゃいますので、
はっきりきいてみたらいいでしょう。
まちがくやってもらえるのは、
経営革新等支援機関
ってもんに
認定されているセンセイです。
中小企業経営力強化支援法っていう法律にもとづいて、
国が認定している機関ですから、
はじめから国策にのっとっているわけですんで、
ここに相談をもっていくっていうのが補助金への最短コースといえるでしょうね。
面倒な書類作成をする自分で必要はありません。

天から降ってくるお金に感謝

もし補助金がいただけたら、
国には素直に感謝しましょう。
>アホほど高い税金取られてんねんから、
>当然の権利や。

とか、
バチあたりなことは夢にも思わないように。
公共事業といっしょで、
補助金には景気刺激策としての側面もありまして、
すごく承認が通りにくい年があるかと思えば、
お役人さん自身の口から、
>今年はジャブジャブですよ
と、
驚くような示唆が漏れ聞かれる年もあります。
過去にウチがもらった補助金なんて微々たる額ですけど、
会社が小さいんで、
小さい額でもじゅうぶんありがたい。
直接もらえなくても、
間接的に恩恵を受けることがあり、
これも同じように蜜の味がするもんです。
間接的な恩恵とはどういうことかというと、
補助金をもらった会社が当社のクライアントで、
事業計画上の補助金の使い道が当社であるような場合ですね。
使うお金の半分が補助金で戻ってくると思うと、
いわば半額でものが買えるのと同じですから、
かなり気が大きくなりまして、
こっちの希望どおりの見積ですんなり契約してもらえたりするんですね。
>そのかわり次は安ぅしといてやー
って感じで、
ホクホク気分で発注してもらえます。
わたしたちが日ごろお仕事で稼がせていただいているお金というのは、
いわば、
横や下からかき集めているようなものなのですが、
補助金のように上から降ってくるお金っていうのは、
平民の心をいっそう温めてくれるもののようです。
ありがたや。